私などは、市販のカレールーでしかカレーを作ったことがなく、インドカレーのようにスパイスを調合して作るカレーは憧れである。
マレーシア赴任、バザール(市場)でスパイスが売られていて、自分ではどのスパイスを買えばよいのかわからないので、店のおじさんにカレー用のスパイスを調合してもらって、それでカレー作りに挑戦してみたのだが、肉と野菜のスパイス煮込みみたいになってしまい、さんざんな出来であった。
キルギスに来た時も、カレーは食べたくなるのが分かっていたので、日本の家族から荷物を送ってもらう際に、カレールーを入れてもらった。ただ、カレールーがなくなるとカレーを作れなくなるという問題があった。
自分が村から首都に引っ越してから気づいたのだが、首都のバザールではカレーのスパイスが調合済みのパッケージで販売されている。
(ビシュケクで見つけたカレースパイスのパック。ロシア製品のようだ)
ただ、これはスパイスを調合したものなので、日本のカレールーのように、入れれば美味しくでき上がるというものではない。店頭で見つけて、迷わず買ってみたものの、私にはマレーシア隊員時代にスパイスでカレー作りに挑んで失敗した記憶が甦った。
しかし、あれから約10年。独り暮らしの自炊生活を積んできたおかげか、今度は何とかなるという気がした。果たして、キルギスでのカレー作りは、まずまずのでき上がりになった。マレーシアで失敗した時と比べると、
- 肉、野菜を炒めた後、小麦粉を加えて炒めた (これが後でカレーのとろみとなる)
- 煮込む際、固形スープの素を加えた (スパイスだけではうま味は出ない)
- 昔のCMを思い出し「りんご(を擦ったもの)とはちみつ(の代わりに砂糖)」を入れた (ありがとう、ヒデキ! 感激!)
これらのことを抜かして作ったのだから、マレーシアで作ったものが美味しくならなかったのは当然なのであるが、当時はどうして美味しくならないのかわからなかった。
ということで、将来、キルギスに協力隊員として、あるいは企業の駐在員として来るかも知れない人たちのために、カレースパイスのパッケージを使ってカレーを作る手順を掲載しておく。
- 切った肉、野菜を炒める。 (玉ねぎは弱火で時間をかけて炒めると甘みが出る、ってサ)
- カレースパイスを加えて炒める。 (辛味がほしい人は、別途、赤唐辛子の粉末を購入して加える)
- 小麦粉を加えて炒める。 (だまにならないように注意)
- 水を加え煮込む。その中に、固形スープの素を入れる。 (固形スープの素は、具材の量に応じて調整)
- 煮込みの途中で、すり下したりんご、はちみつを入れる。 (これらがなければ砂糖を少々)
- 具材に火が通ったら完成。
これ以外に、ウスターソースがあれば入れると味が複雑になってより美味しい。ワインを入れるというのもありかもね。あとは、ケチャップ、またはトマトピューレ、トマトのざく切りなんかを入れるのもよろしいかと。
こうして、カレールーがなくても、カレーを作れるようになり、私の独り暮らし食生活はかなり安定することになり、その後、しばらくは、遊びに来た隊員には必ずカレーを押しつけがましくふるまったのであった。
キルギス南旅館のF氏がカレーの達人でした。
返信削除また食べに行きたい^^)
すごい!
返信削除投稿した直後(記事の日付とは違うのですが…)にコメントをくれた「匿名」さん。ありがとうございました。
キルギスへは旅行で訪れたのでしょうか? それとも在住経験のある方?
私個人は「キルギス南旅館のF氏」を存知あげないのですが、「F氏」はどんなふうにカレーを作っているのか興味がありますね。
RSSが遅くなるようですいません(^^;;
返信削除キルギスへは昨年旅行で行きました。
F氏はカレーも美味かったですが、ロシア料理の
ビーフストロガノフが絶品でした。
ちなみにF氏は有名な方なのですが、facebookで
ご存知ないですか?
ウクレレ引かれる友人がおられる様なのですが^^)
F氏はZのイニシャルです。
すいません。
返信削除確認したところ僕の勘違いだったようです。
南旅館は楽しいです。
日本大使館もすすめるぐらいです。
是非、行ってみてください。