2011/08/29

へそで茶を沸かす

キルギス語のкайнат(カイナット)は「沸かす、煮立たせる」という動詞である。この動詞が「お茶」を目的語を取るのを見つけたが、これは日本語の「お茶を沸かす」と共通している。

たまに「お茶を沸かす」というと、「お湯を沸かして、お茶をいれる」のだと訂正する人がいるのだが、それを洒落でなく言っている人は、ほかの慣用句も否定するつもりなのかと疑問に思う。茶を使った慣用句では「へそで茶を沸かす」があるが、これもダメというだろうか…。

私のキルギス語の習得レベルではとても慣用句まで手が回らない現状であるが、「お茶を沸かす」があるなら「へそで茶を沸かす」もあるかも(…そんな訳ないか)。和露辞書では「へそ」の項目下に「おへそが茶を沸かすよ」というのがあって、「Смешно(滑稽だ)」という語があてられている(『コンサイス和露辞典』)。

おそらく、“滑稽”とか“くだらない”を表現するのに「へそで茶を沸かす」なんて言葉を編み出したのは日本語くらいだろう。どんな人が、どんな経緯でこのフレーズを発明したのか…?

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