バルクチ散策の時、鐘の鳴る音が聞こえ、その音のもとを探して見るとロシア正教寺院があった。
前回のブログにも書いたように、ソ連時代はロシアとの物資のやり取りの拠点にもなっていたようだから、その名残でロシア系の住民もたくさんこの町に住んでいる。キルギス系の村であればロシア正教の寺院はないから、こういう寺院があること自体が、その町・村の履歴を顕している。
私たちが聞いた鐘の音は、建物の上にあるこの鐘であったのだろう。
司祭(と呼ぶのか?)と思われる男性がいたので、中に入って良いかと尋ねると「どうぞ、ご自由に」という感じの手振りをされたので、礼拝堂に入ってみた。
以前、カラコルという町のロシア正教寺院に入った時には、女性は髪を隠すように求められたので、同行していた女性隊員はスカーフなどで髪を隠した。男の私は特に何も必要ないだろうと思っていたら、かぶっていたニット帽を脱ぐように言われた。男は髪を出さなければいけないということか? 多くの宗教において、何らかの頭髪に関する決まりがあるのは興味深いところである。
会堂の中には「イコン」として知られる、聖書の中のキリストにまつわる話の一場面を表す絵が壁や天上にいくつも描かれていた。会堂の中は撮影ができないので、建物の外にあったイコンしかお見せできないが。
我々日本人は、見た目はキルギス人に近いから、そういう連中がロシア正教の会堂に入っていくことは、ロシア人、キルギス人それぞれにとってどのように見えるのだろうか、などと考えながらの見学であった。
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