キルギスにおいては、我々日本人は「外国人」だから、我々が日本で「外人さん」たちにするような質問を受けることがたびたびある。
受ける質問の中でも多いのは、やはり日本語に関することである。
ブログのネタとしてだけでなく、これから海外で生活する予定の人(協力隊参加とか)は、ほぼ間違いなく、行った先で受ける質問であるはずなので、英語なり現地語なりで説明できるよう準備をしておくと、話が盛り上がるかも知れないと思うので、メモとして書いておく。
まず、必ず訊かれるのは日本語の文字。「日本語には何文字あるのか?」という質問。この質問は、毎回、答えるのに迷うのである。
日本人同士であれば、「ひらがな48文字」「カタカナ48文字」に加えて、「常用漢字千○○○字」みたいな説明で了解し合えると思うが、日本語と日本語の文字を知らない人にそれを言っても、ピンと来ないのが通例である。
ひらがな・カタカナは表音文字であり、文字を持つ言語のほとんどにおいては、文字とは音を表すための記号である(と断定しているが、これは私が知る言語の中で言っている)。英語、フランス語、ロシア語、マレー語…。これらの言語で使われている文字は、音を表すための記号である。
一方で、我々の先祖が大陸から学び入れた漢字は表意文字である。それぞれの文字には、固有の意味がある。“ピラミッドの壁に書いてある字”みたいなやつも表意文字であるようだが、表意文字を使っている言語は少数派であると思う。
日本語は、これらの表音文字と表意文字を同時に使っているという点でかなり特異な言語であるのではないか。
だから、「日本語には何文字あるのか?」という質問をされた時に、表音文字が○○字で、表意文字が○○字だと答えても、そういうチャンポン(混ぜ合わせ)をしている言語は人類の中では少数だから、なぜそういう答え方をするのかが質問者には伝わらないことが多い(個人体験談)。
0 件のコメント:
コメントを投稿