ツバメの巣立ちを見た村を発つ日、お世話になった家の人が途中まで見送ってくれた。
その時、ツバメが飛んでいるのを見つけ、ロシア語で何か言っていた。意味が分からなかったので聞き返すと、ツバメを指して「あの鳥が低く飛んでいると雨が降る」とのことだった。
へぇ。日本でも同じことが言われる。
低気圧が迫っているのをツバメのセンサーは感じて、高い所は飛ばなくなるというメカニズムなんだろうが、ツバメに組み込まれたメカニズムは場所が変わっても同じなのは当然なのだから、日本でもキルギスでも同じ現象が起こるのも当然か。
いや、考えようによっては、同じツバメといえども遠く離れた所で適応したら、種内差(なんて言葉はないと思うが)が起こる可能性もあるんじゃなかろうか。世界のどこかには低気圧が近づいても高く飛ぶツバメもいるのかも。
もう一つ興味深く思ったのは、ツバメが低く飛ぶのを見て、日本・キルギスそれぞれの先祖が、その後に雨が降りがちなことに気付いたことだ。
同じ場にいて、同じ現象を見ていても、人が違えば見ること・考えることが全然違うことはよくある。日本とキルギスと、お互い離れた地域にいる人々が、同じ現象に同じ発見をしたのは、ちょっとした不思議であるような。
ああ、そうだった。ツバメの話が出たのだったら、猫予報(猫が毛繕いすると雨が降る)のことも訊いてみればよかった…。
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