2011/07/03

こんな所にも青空文庫

お世話になっている青空文庫のPRという訳でもないが、青空文庫が公開しているテキストデータは、百均ショップで売られている100円の文庫にも使われている。

それに、--以前も紹介したが--、電子辞書の機種によっては「日本文学100選」みたいな形で青空文庫が入っている。私が使っているロシア語辞書の入った機種には300の小説・随筆が入っている。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治なんていう大御所(という言い方が適当?)の主要作品は大体入っている。

テレビの通販番組(ジャ●ネット●か●など)で、電子辞書の紹介をする時、どれだけのコンテンツが入っているかを売りにしていて、国語大辞典、国語辞典、漢和字典、英和・和英、英英などの他に、カタカナ語辞典、家庭の医学などが入っていて、それに加えて「小説が300作品」と念を押し、実際にそれだけの辞書・小説類を机に並べて、「これ全部が、この電子辞書1冊にすべて収まっているんですよっ、皆さん!」と口角泡を飛ばさんばかりに宣伝する光景をよく見た。「おいおい、そんなの使うことねぇだろ!」とテレビの前でツッコミをして笑っていたが、キルギスに来たら役に立っている。

青空文庫は、ページ数の概念がないので、自分が全体のどれくらい読んだのかの見当がつかないのが、私にとっては難点ではある。青空文庫関係のフリーソフトはたくさん出ているようだから、そういう不便を解消してくれるソフトがあるのかも知れぬが、今の所、そちらの方の検索・試用はしたことがない。

2011/07/02

日本語の本が買えないので…

海外で日本の本を手に入れるのは難しい。インターネット通販での購入も、日本国内なら今や送料無料が当たり前になっている(震災後の節約が、キルギスまで送料を考えると、1冊、2冊の単位では気易く利用できない。

で、青空文庫のように、著作権の切れた小説などをテキスト化しているサイトからファイルをダウンロードして読んだりする。

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/

青空文庫はすべてボランティアによる手作業の打ち込み、それに加えて、打ち込んだデータが底本と違っていないかをチェックする別のボランティアもいるようである。文庫本で数百ページになるような小説を、コツコツと打ち込んでいってくれている人々に感謝。

新しい本の入手は難しいのだが、青空文庫のおかげで名前だけ知っていて読んでいなかった昔(明治、大正、昭和初期)の小説を読むきっかけになった。中には、タイトルから勝手に内容を想像していたが、読んでみたら全然違う筋だったものもあって、独り恥じ入る。

2011/07/01

揺れの訓練?

キルギスの道路路面が凸凹しているために、車は揺れが大きく、長距離マルシュルトカに乗っている幼児の首が痛まないものか心配だであると書いた。

先日、ちょっとした成り行きで2歳児のお守りをすることになり、村の中を乳母車で散歩に出た(その子の母親はその間に夕食を準備。幼児がいる家は用事をするのが大変なのは、古今東西、人類共通であろう)。

キルギスはおろか、日本でも乳母車を押すことなどない人生を送ってきている身で、この時気付いたことがあった。

村の道は石ばかりで、乳母車を押すのに難儀するし、乳母車は絶えずガタゴトと揺れ続ける。乗っている幼児は当然揺れを受けるのだが、ケロッとして乗っている。

そうか、キルギスの子供たちは、こうして小さい頃から凸凹路面に慣れていくんではないか?

buggy
(凸凹道、幼い兄姉が弟妹の乳母車を押す。村ではよく見る光景だ。)