2011/09/03

キルギスの学校の制服

こちらの学校にも制服があるようである。

女子は黒のワンピースに、白いレースのエプロンみたいなのを来ている。頭にリボンを付けている子も多い。

uniform_girl

男子は上下のスーツ。色調はグレーだが、濃さは差がある。

uniform_boy

子供たちの中には、兄姉のお下がりを着ているのも多いので、寸法が見た目にも明らかに「でかすぎるだろ、それ」ということもよく見かける。どちらかというと男子に多いような。

「おさがり」以外にもうひとつ考えられるのは、制服を仕立てる時に、予め今の背丈よりも大きめに採寸しておくこと。小学生の年代だと、毎年数センチずつ背丈が変わるから、ピッタリの採寸では間に合わないし、費用もかかってしまう(大人だと腹部が横に「成長」している人もいるようだが…)。

制服といっても、色とかが決まっているだけで、よく見るとそれぞれの服はデザインが異なる。授業が始まるようになると、制服で通い続ける子供たちもいれば、私服で来るようになる子供たちもいる。その辺も、特に強く校則で決まっていないようである。

2011/09/02

新学期、入学式。

こちらは9月が年度の始まり。学校は9月1日に始業式を迎える。新一年生にとっては、この日が入学式である。

学齢前は、私の配属先の障害児者センターに通っていた子供のうち、何人かが新一年生として入学式を迎えた。その式に出るため、ショーラコル(配属先の名称)のスタッフも学校を回っていた。私は写真撮影を頼まれ、随行。

nyugakusiki

こちらの入学式は校庭で行われる。日本だと、(私の学校時代の経験では)、体育館に椅子を並べて式をしていたと思う。今日見た学校では校庭でやっており、来賓以外は子供も付き添いの保護者も立ったままでの参加であった。雨だったらどうするのだろうかとは思う。

もう一つ、日本の入学式と違うと思ったのは、全校生徒が入学式に参加していること。というよりは、始業式と入学式が同時に行われている。私は都市部の学校であったせいもあり、入学式は一年生と保護者だけ(ひょっとしたら最上級生も列席していたかも)であった。日本でも生徒数が少ない地域であれば、全校生徒参列で新入生を迎えているのかも知れない。

こちらの学制は、日本でいう小学校から高校までが一貫しており、同じ校舎で学ぶため、この日の始業式でも、新入生の7歳の子供たちから最上級の17歳の生徒までが並んでおり、下の子は「小さぁ~」という感じだし、上の子は「でっかいのがいるなぁ~」という感じで、微笑ましかった。

だいたいが、自分の成長の過程なんて、毎日の中で意識することはないものであるが、こうして新学年に新入生を迎えると、昨年度まで一年生だった子らも、「あ、俺たち/私たち、上級生になったんだ」という気持ちから、自分が一つ歳をとったことを自覚する。今年度、最上級生になった子らも、昨年度までは自分たちの隣にならんでいた上級生がいなくなり、自分たちが一番端に並んでいる事実から、自分たちが最年長学年であり、下の生徒たちの面倒を見、手本とならなくては、という自覚が生まれる。

最上級生たちの堂々とした雰囲気に、なにやら勝手に頼もしさを感じながら見ていた。

2011/09/01

Hari Raya Aidilfitri(断食明け in マレーシア)

断食明けに関して、マレーシアで体験したことを、このブログに書いておく。

私が1回目の協力隊参加〔2002~2004年)で派遣されたマレーシアは、人口の約半分を占めるマレー系国民はほぼすべてイスラム教徒で、『コーラン』で断食をしなくてもよいとされている人(妊婦、子供、病人、旅人、重労働者など)以外は、皆、断食(マレー語ではpuasa〔プアサ〕)をしていた。

それだけに(と言ってよいのか)、マレーシアでは、断食が明けるとイスラム教徒たちは大きな祝いをする。Hari Raya Aidilfitri(ハリラヤ・アイディルフィトリ)と呼ばれる祝いが1週間続く。これは日本でいうなら新年正月にあたり、親戚や職場の同僚同士が訪問して、断食明けを祝う(この時に、お年玉のように小さな封筒に少額のお金を入れて子供にあげる習慣があったと記憶している)。

私も断食明けの祝いに、職場の同僚に同伴させてもらったが、一日に7軒くらいの家を回るのである。しかも、各訪問先でカレーをはじめとした料理を出されるので、たいてい3軒目くらいにはもう食べられない体になっている。それでも次の家に行けば、またカレーが出てくる。どの家もカレーは美味しいのだが、2時間くらいの間に4~5杯のカレーともなると、もう味わう対象ではなくなっている…。

今思えば、お茶で流し込みながらも、あれだけ食べられたのは、自分がまだ若かった証でもあるな、感慨しみじみである。いや、若かったといっても、それでも何軒目かの家では、トイレで隠れてリバースをした。そうだ。それも今思い出した。

今頃、マレーシアはHari Raya Aidilfitriを祝っている真っ最中だから、マレーシア隊員のブログを探せば、現在進行形のカレー責めの話が読めるだろう。