イラン国営放送(IRIB)が、毎日、定時に日本語での放送をしている。
青年海外協力隊でキルギス派遣中は、現地で短波ラジオを購入し、日本語の番組を聴きたいとあれこれ探しまわっている時に、 イラン国営放送が日本語放送をしていることを知った。
キルギスでは、イラン国営放送の電波が割ときれいに入り、周囲に日本語を話す人がいない環境で、日本語の番組を聴けるので、ちょくちょく放送を聴いていた。
放送された番組は、IRIBのサイトで
アーカイブとして音声ファイルを聴くことができる。
たまたま思い立って、久しぶりに放送を聴いてみようとIRIBのサイトを見てみたら、なんと、この9月22日の放送を持って、IRIBの日本語放送は終了すると告知が出ていた。
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IRIB国際放送ラジオ日本語閉局のお知らせ
欧米西側諸国とは異なる価値観で報じられるニュースは、私たちが普段、日本のマスメディアで見聞きするのとは異なる(時には真逆の)切り取り方で提示されており、私たちが正しいと思っていることが世界中どこでも正しいとは限らないことを知らせてくれていた。
トランプ政権になってからは、アメリカとイランの関係が悪化している。
IRIB日本語放送が閉局と決まった経緯は分からないが、予算削減のような流れの中で、親米派の国の放送から削っていくことになったとも勘ぐってしまう…
そもそも、短波放送の愛好家は世界的に減少しているので、政治状況には関係なく閉局になる流れだったとも考えられる。
自分の、キルギス協力隊の記憶とリンクしているものが一つ、姿を消していくのは寂しい。