2018/08/27

ニンニクのにおいをおさえるキルギスの知恵 NHK「ガッテン!」で紹介

日本のテレビ番組で、時々、キルギスが紹介されることがある。

私がキャッチしたものを記事にしておく。

NHK総合 「ガッテン!」

2018年8月1日放送
”コレステ・高血圧に!ニンニクの力120%活用&ニオイ問題解決SP”
番組ページ


この回のテーマは、健康によいニンニクの活用方法について。

ニンニクは活用したいのだが、なんと言ってもあのにおいが気になって、普段の食事には取り入れづらい。

しかし、調理方法を工夫すれば、ニンニク特有のにおいがあまり発生しないのだという。

その調理方法として、キルギス人の料理が参考になる。
ということで、日本在住のキルギス人の家庭にお邪魔して、ニンニクを使った料理を見せてもらう、という流れ。

キルギス人が集まる時の定番料理であるプロフ(炊き込みごはん。ピラフ)の作り方を見せてもらう。


キルギス派遣時に何度も食べた。
本当にうまい料理。日本人の知らない米のおいしい食べ方が、世界にはたくさんある。
 (番組では赤米っぽいのを使っていたが、どこで入手できるのだろうか?)



キルギスで食べたプロフは、ニンニクがのっているものも、のっていないものもあった。
のっているものも、さほどにおいはなかったことを思い出した。

皮丸ごと加熱でにおわない

この番組によると、ニンニクは皮のまま丸ごと加熱すると、ほとんどにおいが発生しないのだそう。確かに、ニンニクはみじん切りにするとにおいが強く。

私がキルギスにいた時、インスタントラーメンにニンニクをスライス切りしていたが、口臭がして、まわりに迷惑をかけていたかも… 

あのにおいがする方がニンニクの栄養効果が高いように思ってしまうのだが、そういうことはないようである。

皮のついたまま丸ごと加熱することで、ニンニクからうまみが出るという利点もあるとのことで、この調理方法は活用したい。

ところで、この番組で知ったもう一つのことは、「ニンニクの原産地は中央アジア」だということ。

「にんにく 原産地」で検索するとたくさんの結果が出てくる。どれも似たような内容だが、「キルギスあたり」とはっきりと述べているサイトもある。

 キルギス人からそういう話を聞かされたことはなかったが、キルギス人はこのことをしっているのだろうか? ニンニクというメジャーな食材の原産地であるなら、観光用にアピールで使えないものだろうか…

(キルギス人の男性は、しばしば男性だけで家での食事会を開くのだそうだ。)

2018/08/24

キルギスが紹介された番組 「笑ってコラえて!」

日本のテレビ番組で、時々、キルギスが紹介されることがある。
私がキャッチしたものを記事にしておく。

日本テレビ 「笑ってコラえて!」

2018年3月 7日放送(前半)
2018年3月14日放送(後半)
”世界一周!1年間ロケしっぱなしの旅”

番組スタッフが世界を一周しながら、「日本人未踏の地」を探して、そこで日本の文化を紹介していくという企画。

冒頭はキルギスの地理や文化を紹介。
 

市場でクルト(馬乳などを発酵・乾燥させて固めたもの、チーズに近い)や、チュチュック(馬などの腸詰め) が紹介される。


羊(番組内では「山羊」と紹介)をボールのように争奪する遊び、「コク・ボル」も紹介されていた。

 

キルギス国内の移動では、日本留学経験のある男性に助手を頼み、イシク・クル湖方面から訪問していく。

この辺りは 外国人観光客の定番ルートであるし、協力隊の派遣数も多い地域なので、案の定、村人からは「日本人が来たことがある」との返事が返ってくる。

 キルギスの南部なら、まだ日本人が行ったことのない村がありそうだとの情報をもらい、「アクムズ」という村を目指す。



 
(アクムズ村のマップ)

アクムズ村の村長に取材を申し込む。当初、いきなりのテレビ取材に慎重になっていた村長であったが、取材意図を了解し、村で取材させてもらえることになる。


キルギスでの訪問客の接待の習慣にのっとり、家で紅茶とパンを出される。これは遊牧民文化の名残りだと言われている。
(キルギスを訪問する人は、このような接待を受けたら、遠慮して断ってはいけない。パンは端っこひとかけらだけでも食し、お茶はできれば1回はお代わりをするのが現地のマナー。)

 

この村には日本人は来たことがないとのことで、企画の目的地として合格。

日本文化の紹介ということで、現地でかまくらを作ることになる。しかし、氷点下30度の地域なので、雪はサラッサラのパウダースノー。日本のべた雪のように固まってくれない。

雪に水をかけて、固まらせながら、2日かけてかまくらが 完成。


日本とは雪質が違うため、かまくらを作ることはないキルギス人にとっては新鮮ではなかったかと思う。子供たちは「中はあったかい」 との感想。


村での滞在の様子を見ていて思ったのは、キルギス人のフレンドリーさである。いきなり訪れた外国人の呼びかけに応じて、たくさんの人が公民館のようなところに集まって話を聞き、かまくら作りにも協力してくれていた。

小さな村だから、こういうことが大イベントとして盛り上がる素地があるのかもしれない。それにしても、日本の街中でこういうノリはないし、キルギスにおいても都市部ではおそらくなくなっている光景なのである。


この辺りは標高3,000m越えの地域。冬は氷点下20℃くらいの気温は日常のこと。どんな環境でも子供たちは元気だということも、感心させられる。

【番組サイト】
3月7日放送分
3月14日放送分