2018/10/27

サッカー キルギス代表について(3)

私が、青年海外協力隊隊員としてキルギスにいた2012年時分、キルギスのユースチームの指導のため、日本人が赴任していた。

何度か食事をしたり、練習を見学させてもらったりしたことがあった。その方は中学~高校にあたる世代の指導にあたっていた。


サッカー キルギス代表について(2)

キルギスのFIFAランキングが199位だった2012年と言えば、私がキルギスにいた年である。当時は、キルギスサッカー史の中でも、一番ランキングが低い頃だったということになる。

国内リーグがあるのは知っていたが、結局、一度も試合を見ることはなかった。今はどうなのであろう?

キルギス国内のニュースサイトの10月25日記事を見ると、「キルギス代表はFIFAランキング上昇を継続」とある。それなりに注目されているということかも知れない。

(出典:24.kg

キルギス代表の試合日程を見てみたら(wikipedia)、11月15日にスイスでコロンビア代表と親善試合が組まれているのに気付いた。その5日後に名古屋で日本代表と試合。

キルギス→スイス→日本という移動だから、キルギスチームの選手のコンディションはきついと想像される。

ランキング格下、選手のコンディション万全でない相手に接戦となると、日本代表への評価は厳しくなるだろうなぁ。セルジオさんとか…。

キルギスは、レスリング、柔道などの格闘技系の競技では成績がよく、その要因の一つは彼らの体幹の強さだと私は思っている。

遊牧民であるキルギス人は、馬上でバランスを取るだけでなく、騎馬戦なんてのも好んでやる。モンゴル人とも共通の風習が多いようで、日本で「モンゴル相撲」として知られている組合い相撲もあり、とにかく体ががっしりしている。

日本の選手も、そりゃあハードな練習をしているとは思うが、ボディコンタクトに関してはキルギス人は相当強いと思うので、日本の選手がコンタクトで勝負に行くのか、コンタクトを避けて球さばきやチームプレイで勝負するのかは注目したい。

JFAのサイトに、キルギス代表の解説・分析記事がったのでリンクを貼っておく。
http://www.jfa.jp/samuraiblue/20181120/news/00019233/

wikipediaに載っている2017年以降では、日本とキルギスの対戦はない。

ワールドカップのアジア予選で当たっていた可能性はあるが、先回予選では日本は1次予選免除、キルギスは1次予選敗退だったので直接対戦はなし。キルギスのサッカー連盟ができたのはキルギス独立後の1992年のようだから、これまで日本との対戦はないのかも知れない。

そのキルギスがキリンチャレンジカップに招待(?)されたのは、やはり、ランキングが上がっているからこそだろう。「キルギス? そんな国あるの?」という日本人がほとんどだろうが、これを機に日本でのキルギスの認知度が上がることだろう。

サッカー キルギス代表について(1)

サッカーの日本 対 キルギスの試合があることを知ったので、キルギス代表についてネット検索してみた。

FIFAランキングは、現在「90位」となっている。日本は「50位」なので格下にはなるが、注目すべきはそのランキングの上昇傾向である。

キルギスのFIFAランキング
(出典:FIFA.com

「199位」だった2012年以降、ランキングは着実に上昇している。

 対する日本代表のランキングを見ると現在50位だが、かつては14位、15位という時もあったようである。

日本のFIFAランキング
(出典:FIFA.com

日本の場合、周期的にランキングが上下しているが、これはワールドカップ予選やアジア大会なんかの実施周期と関連している、みたいな話を聞いたことがある(気がする)。

ワールドカップ本戦のグループ分けの際、その時点でのランキングが重要らしく、日本代表がランキングポイントを取れるタイミングが、ワールドカップの開催年とずれているため、グループ分け抽選で不利に働くらしい。


キルギス代表は、まだワールドカップの最終予選まで残ったことはないと思うが、このまま実力をつけていけば、いずれは日本にとっても手強い相手になるかも知れない。