2012/07/26

去りゆくものは美しい

本日、キルギスでの活動の最終日。2年間の協力隊生活が終わる。

「走馬灯のように.」は、思い出さないのだけれど、2年という時を過ごしたのだから、もちろんいろんなことを経験した。

村での生活、都市での生活。

活動の場がなかった時期、専門性を活かせた時期。

落ち込んだこと、高揚したこと。

独りでの旅行、仲間たちとの旅行。

節約をしたこと、贅沢をしたこと。

キルギス人が嫌だと思ったこと、キルギス人って良いねと思ったこと。

日本では見たことがない物・こと、日本と共通の物・こと。

暑~い夏、寒~い冬。

キルギスの楽器たち(コムズ、口琴、チョポチョール)、日本から持ってきた楽器たち(ウクレレ、三線、ハーモニカ)。

恋しく思った日本食、恋しく思うであろうキルギス料理。

こんなことは書き出せばいくらでも続く。

それを体験している只中は楽しく思えない経験でも、帰国する今は、それらを辛いという感じでは思い出さないから不思議なものだ。

去りゆくものは美しい思い出に変わっていくのだろうか。

ひょっとしたら、協力隊参加者の中にも、辛い、悔しい気持ちを抱えて帰国する人もいるかも知れないから、あくまでも自分のことだ。

キルギスで、青年海外協力隊員として出会った仲間たち。みなまで言うな。迷惑をかけたことは重々承知しておる。が、みんなが私から受けた迷惑の思い出も、帰国の時にはきっと美しい思い出になっているはずだから、大丈夫(何が?)である!

とにかく、帰国を迎えた今日、「ありがとうキルギス、ありがとうキルギスの人たち」と思いながら、この任地を去っていけるのはラッキーなことには違いない。

このブログをずっと読んでいただいた方にも感謝である。ときどき読んでいただいた方、何回か読んでくれた方、今回たまたまこのページがヒットした方もありがとう。

活動終了とともにブログの更新も終了する人たちも多いが、このブログはまだ更新する予定である。キルギスで見聞したことで、書き残したことはまだあるし、それにブログ名を「千、尋ねる」としておきながら、1000回にはまだまだ遠い道のりである。

とりあえず、これがキルギスで書く最後の記事である。

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