2012/06/27

カレールーがなくても、カレーを作れた

私などは、市販のカレールーでしかカレーを作ったことがなく、インドカレーのようにスパイスを調合して作るカレーは憧れである。

マレーシア赴任、バザール(市場)でスパイスが売られていて、自分ではどのスパイスを買えばよいのかわからないので、店のおじさんにカレー用のスパイスを調合してもらって、それでカレー作りに挑戦してみたのだが、肉と野菜のスパイス煮込みみたいになってしまい、さんざんな出来であった。

キルギスに来た時も、カレーは食べたくなるのが分かっていたので、日本の家族から荷物を送ってもらう際に、カレールーを入れてもらった。ただ、カレールーがなくなるとカレーを作れなくなるという問題があった。

自分が村から首都に引っ越してから気づいたのだが、首都のバザールではカレーのスパイスが調合済みのパッケージで販売されている。

curry spice
(ビシュケクで見つけたカレースパイスのパック。ロシア製品のようだ)

ただ、これはスパイスを調合したものなので、日本のカレールーのように、入れれば美味しくでき上がるというものではない。店頭で見つけて、迷わず買ってみたものの、私にはマレーシア隊員時代にスパイスでカレー作りに挑んで失敗した記憶が甦った。

しかし、あれから約10年。独り暮らしの自炊生活を積んできたおかげか、今度は何とかなるという気がした。果たして、キルギスでのカレー作りは、まずまずのでき上がりになった。マレーシアで失敗した時と比べると、

  • 肉、野菜を炒めた後、小麦粉を加えて炒めた (これが後でカレーのとろみとなる)
  • 煮込む際、固形スープの素を加えた (スパイスだけではうま味は出ない)
  • 昔のCMを思い出し「りんご(を擦ったもの)とはちみつ(の代わりに砂糖)」を入れた (ありがとう、ヒデキ! 感激!)

これらのことを抜かして作ったのだから、マレーシアで作ったものが美味しくならなかったのは当然なのであるが、当時はどうして美味しくならないのかわからなかった。

ということで、将来、キルギスに協力隊員として、あるいは企業の駐在員として来るかも知れない人たちのために、カレースパイスのパッケージを使ってカレーを作る手順を掲載しておく。

  1. 切った肉、野菜を炒める。 (玉ねぎは弱火で時間をかけて炒めると甘みが出る、ってサ)
  2. カレースパイスを加えて炒める。 (辛味がほしい人は、別途、赤唐辛子の粉末を購入して加える)
  3. 小麦粉を加えて炒める。 (だまにならないように注意)
  4. 水を加え煮込む。その中に、固形スープの素を入れる。 (固形スープの素は、具材の量に応じて調整)
  5. 煮込みの途中で、すり下したりんご、はちみつを入れる。 (これらがなければ砂糖を少々)
  6. 具材に火が通ったら完成。

これ以外に、ウスターソースがあれば入れると味が複雑になってより美味しい。ワインを入れるというのもありかもね。あとは、ケチャップ、またはトマトピューレ、トマトのざく切りなんかを入れるのもよろしいかと。

こうして、カレールーがなくても、カレーを作れるようになり、私の独り暮らし食生活はかなり安定することになり、その後、しばらくは、遊びに来た隊員には必ずカレーを押しつけがましくふるまったのであった。

4 件のコメント:

  1. キルギス南旅館のF氏がカレーの達人でした。
    また食べに行きたい^^)

    返信削除
  2. すごい!
    投稿した直後(記事の日付とは違うのですが…)にコメントをくれた「匿名」さん。ありがとうございました。

    キルギスへは旅行で訪れたのでしょうか? それとも在住経験のある方?

    私個人は「キルギス南旅館のF氏」を存知あげないのですが、「F氏」はどんなふうにカレーを作っているのか興味がありますね。

    返信削除
  3. RSSが遅くなるようですいません(^^;;

    キルギスへは昨年旅行で行きました。
    F氏はカレーも美味かったですが、ロシア料理の
    ビーフストロガノフが絶品でした。

    ちなみにF氏は有名な方なのですが、facebookで
    ご存知ないですか?
    ウクレレ引かれる友人がおられる様なのですが^^)
    F氏はZのイニシャルです。

    返信削除
  4. すいません。
    確認したところ僕の勘違いだったようです。

    南旅館は楽しいです。
    日本大使館もすすめるぐらいです。
    是非、行ってみてください。

    返信削除