2012/02/06

今さら、辞書を使いはじめた

ロシア語に関しては、露和-和露辞書が収められた電子辞書を持ってきていて、何を調べるのにも使っていたのだが、電子辞書とは別に持ってきた書籍版辞書(木村彰一他編『ロシア語辞典』、博友社)を見たら、買ってからほとんど汚れていない。こちらの辞書はほとんど使っていなかった。

高い金を払って、重たい思いをして持ってきた物だから、書籍版辞書も使ってみようと、家でロシア語を調べる時はできるだけ電子辞書でなく書籍版辞書を使ってみるようにしている。

使ってみて、今さらながらの発見であるが、書籍版は例文が多いのが良い。そもそも、電子辞書に収められている露和-和露辞典は、コンパクトサイズの書籍版辞書を電子テキスト化したもので、ロシア語の単語に対して、日本語の意味が箇条書きで載っているだけのことが多く、例文が少ない。

異言語間の単語では、一対一で意味が対応しないことがある。また一方の言語では一つの単語で済ましていることが、他方の言語では複数の単語が対応していることがあり、場合による使い分けが必要になる。

例えば、英語の”develop”は「発達する」「開発する」「展開する」「現像する」などの意味があるが、日本語では「写真を開発する」とは言わない。また、日本語で「方法」と言うのも、英語ではway, method, meansなどの単語があり、使い分けが必要である。ロシア語でも然り(いまだに使い分けがよく分かっていないが…)。

例文を読むというのは、これまで意識していなかったが、すごく学習効果があるように思う。あくまでも思っているだけであって、実になっているかは心許ないが…。

書籍版辞書を使っているとページのどのあたりにあったかを、なぜだか印象に残っている単語というのがある。また、基本的な単語であればあるほど、用法が多いから、辞書の中での説明スペースも多くなる。単語によっては2ページくらいスペースを使っているものもある。それだけでも感覚的に「この単語は重要だな」と分かる。電子辞書でももちろん説明のスペースは多いのだが、他の単語との比較はできないから印象に残りづらい。

外国語学習では、電子辞書よりも書籍版辞書のほうが効果が高いというのはよく言われることだが、実際に自分で書籍版辞書を使ってみて、電子辞書とは全然違う学習スタイルになることを実感している。

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