2012/01/11

日本語詐欺に注意

本年1月8日の当ブログに、「海外で日本を聞くとホッとする。日本語を学習してくれている外国人はありがたいものだ」という主旨で記事を書いたのだが、これに関連して書いておかなければならないことがあった。

自分が書いたことと相反するようなことだが、海外で、特に短期の旅行先などで、日本語を使って近寄ってくるような人には、警戒心を持つことが必要である。

外務省が、日本国外に渡航する人向けに「海外安全情報」というのを発信しており、外務省のサイトから地域別・国別に、現地での疫病の流行状況や、政情不安による治安悪化の状況などの情報を提供してくれている。その中に、現地で日本人が遭いそうな、あるいは被害の実例がある犯罪についての情報も入っている。

この海外安全情報の中で、昔からずっとある常連が、「旅先で日本語を話す人にだまされる」というパターンである。

私がマレーシア隊員だった頃によく注意されたのが、自分は日本語を勉強中で、もっと日本語を勉強したいので教えてほしいと、若い女(これが美人なのらしい)が日本語で近寄ってきて、「ぜひうちに来てください」と連れ出される。その彼女の家とされる建物に入ると、家族だか友人だかといった人たちがいて、「やぁやぁ、よく来てくれました。一緒に遊びましょう」とトランプゲームが始まる。勿論、金を賭けている。最初の数回は勝たせてくれるのだが、途中からまったく勝てなくなり、終いには「さぁ、負けた分を払ってもらおうか!」と脅される。手持ちの金でも足りないと、ATMへ連れて行かれカードで現金を引き出させられる、という引っかけ詐欺である。

ATMに連れて行かれた時点で、嘘の番号を教えたりしては行けない、ともよく聞く。逆上した犯人グループに、身体的な暴行を加えられる恐れがあるためである。この詐欺に関しては、日本語を話す美人の口車に乗せられて、一緒に家に行っている時点で完全にアウトである。

幸いにして、私はこの手の詐欺に遭ったことはない(それ以外に、値段をぼったくられたりとかは何度かある)が、今も外務省の海外安全情報にこの手の詐欺に対する注意喚起が出されているから、10年経った今もこの詐欺は無くなっていない、つまりだまされる人が存在し続けているということであろう。どうもアジア圏でこの詐欺は多いようであるが、他の地域だって油断はならぬ。

思うに、この詐欺のポイントは、「①美人の仕掛け人」と「②日本語で話しかける」という点にあるのではないか。①に関しては、旅行者が女性であればイケメン男子が仕掛け人となるだけのことであるから、被害者は男女の別はない。②に関しては、私自身がブログに書いたように、「海外で日本語を話す人に出会うとホッとする」という心理につけ込んだものだ。

勿論、日本語を学ぶ人のほとんどは、犯罪のために言葉を学んでいるのではない。ただし、悪い奴らというのは、常人をだますためには人並み以上の努力をするものであるから、金になるなら日本語の学習だってする。それを頭に入れておき、つまらぬ詐欺に引っかからぬようにしたいものである。

なお、外務省の海外安全情報はNHKワールドで、アナウンサーが読み上げているものを聞ける。短波放送では、これを日に何度も放送している。これを聞いているだけでも色々とためになる(各国の政治・犯罪・感染病の状況を知れる)ので、ネットサーフィンの合間にでも流し聞きしてみるのをお勧めしたい。

◆外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/

◆NHKワールド 海外安全情報
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/anzen/

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