2012/01/03

ブラインドタッチ ~日本語変換雑感(1)~

今や何でもかんでもパソコン、携帯電話、インターネットを使うことが前提になっている時代で、それらを持っていない、あるいは機能を使えない人にとっては、本当に不便な時代になっていると思う。

私自身は、一般向けに提供されている物は理解して、使えるという気がしているが、あくまでも自分で思っているだけで、本当は「一般向け」とされている物の何分の一しか分かっておらず、使いこなせていない落ちこぼれかも知れん。ウェブサイトのサービスだとかスマートフォンだとか、こういったものは高度多機能化しているから、どこまでが一般向けなのかさえ分からなくなっている。

パソコンを使う多くの場面で、キーボード入力は必要となる(身体障害者用にマウス操作やペンタッチで入力するのもあるが、障害がなければキーボードを使う人が多いだろう)。

キーボード入力は、パソコンが普及する前に、ワープロ専用機が普及しており、その頃にキー配置を覚えた世代もあるだろう。キーボード入力では「ブラインドタッチ」が一つの目標地点とされる。これができるか否かで入力スピードに格段の差が出てしまう。キーボードを見ながら、右手と左手の人差し指でタイピングをするやり方しかできない人もいるが、それはそれで仕方のないことだし、バカにするような話ではない(タイピングのスピードではなく、タイピングする内容が重要なのである)。しかし、効率の面ではやはりブラインドタッチが優れている。

私もブラインドタッチはできる(威張って言うのではない。今やブラインドタッチができる人はごまんといる)。私は英語アルファベットのいわゆるQWERTY(左手のホームポジション一段上のキーを左から読むとそうなる)配列でローマ字打ちをしているが、日本語入力にはかな打ちのほうが効率がよいと聞いて、かな配列も練習したことがあった。一応覚えたが、スピードが上がらず、結局ローマ字入力に戻った。

ワープロが普及していった時期、NECの文豪シリーズか何かだったと思うが、QWERTY配列ではなく独自のキー配列のキーボードを出していたと記憶している。テレビCMには林マリ子が出ていたと思うのだが…。QWERTY配列に慣れてしまって、この配列に特別に疑問を持つこともないが、実はもっと効率がよく便利なキー配列があるのかも知れない。上に書いたメーカー独自のキーボードを使っていた人の中には、その後もその配列のキーボードを使い続けている人もいると聞いたことがある。ネットで調べればそういう商品が見つかるかも。

日本語を入力するのに、ローマ字(つまりアルファベット文字)で打ち込むというのは、ひょっとしたら不自然、というか脳内の処理プロセスとしては、一度、寄り道をしているんじゃないかしらん? と、思ったりもする。しかも、パソコン、ワープロで打ち込むローマ字というのは、正確なローマ字でもない。例えば、「ん」の後にな行の音が続く場合(こんにちは)や、「ん」の後にや行が続く場合(きんようび)は、「n」を2回叩いて「ん」を確定させる。

今年発売された携帯端末(だったか?)では、音声認識機能が一つの売りだったそうである(ただし英語への対応で、日本語は未対応)が、この機能が一般的になれば、文書作成の方法は劇的に変化するはずだし、おそらく人間の思考法そのものが変わるんじゃないだろうか。ワープロ普及で、漢字を書けなくなった人が増えたと言われるが、音声認識入力が普及したらその辺はどうなっていくだろう。変換結果を見て確認する作業は残るから、その点では現状と変わらんのかな?

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