2011/06/22

派遣国の印象それぞれ

青年海外協力隊は、年に4回に時期を分けて派遣が行われる。これを「隊次」と呼んでいる。以前は、1年に3隊次だったが、現在は4隊次になっている。

3ヶ月ごとに新隊次が出発していく。3ヶ月ごとということは、日本だとほぼ春夏秋冬のそれぞれ四季にあたる。一方、派遣先の国は、緯度・標高などの関係もあって、四季がない国もあれば、ある国もある。

前回派遣されたマレーシアは、赤道近くに位置するために一年中夏のようなところで、季節といえば雨季と乾季の区別があるくらいだった。雨季はやや涼しくなる感じだった。

キルギスの場合は四季がある(春と秋は短く、夏・冬が長い印象である)。協力隊員にとっては、どの季節に赴任するかで、見る景色、感じる気温・陽射しはかなり異なる。特にキルギス(おそらく隣国のウズベキスタンも)は冬の寒さと夏の暑さのギャップが大きいので、隊次によって到着直後の印象はだいぶ異なる。

例えば、これは私が自分のホームステイ先を撮影したものだが、

winter_yard 
庭の景色(冬)

であるのに対して、同じところが夏になると

summer_yard
庭の景色(夏)

となるのである(別に冬は草刈りをしたわけではない。念のため)。これだけ見ても印象は全然異なる。

私は1次隊で夏に赴任したので、「暑ぃ~!」と毎日ぼやいていた。一方、冬に到着する3次隊の人たちは、寒さとともに、山が雪に覆われていることが印象に強く残るようなのである。

もちろん、一年を暮らせば四季が一巡するし、季節の変化は日々移ろいでいくから、生活していくうちにどの季節の風景も「こんなものかな」と、いつの間にか当たり前になって行き、到着直後の印象というのは固定的なものではなくなっていく。

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