2010/10/13

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キルギス議会選 野党躍進 米軍基地存続に影響も

産経新聞 10月13日(水)7時57分配信

 【モスクワ=佐藤貴生】中央アジア・キルギスの議会選(定数120、一院制)は12日までに開票作業を終了、4月に亡命したバキエフ前大統領の支持基盤を引き継いだ野党が躍進を果たした。焦点は首相選出に向け、議会内多数派がどう形成されるかに移る。臨時政府に批判的な野党勢力が多数派になった場合、政府と議会の対立が生じかねず、米国の基地存続問題に影響する恐れもある。

 10日投票の議会選は、29政党が参加して比例代表制で行われ、最低得票率5%をクリアした5政党の議席獲得が決まった。暫定開票結果によると、野党「アタジュルト」が得票率8・88%でトップとなり、親露派野党「尊厳」も7・74%で3位となった。

 4月の政変後にできた臨時政府の幹部らで作る「社会民主党」や、「祖国」も議席を獲得したが、得票率は合計で約14%にとどまった。暫定投票率は約56%。

 6月の国民投票では、大統領権限を議会に大幅に委譲する臨時政府の憲法改正案が圧倒的多数で可決、発効した。しかし、バキエフ前大統領の支持層が推す「アタジュルト」と「尊厳」はこれに反対しており、議院内閣制導入をめぐる議論は今後も続きそうだ。

 新議会は、米軍がアフガニスタンにおける対テロ戦争の後方支援拠点と位置づける、キルギス国内のマナス基地使用継続の可否についても検討する見通しだが、ロシア政府と密接な関係にある「尊厳」が一定勢力を議会内に確保したことから、この問題でも曲折が予想される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101013-00000103-san-int

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